震災時における心のケアについて

3月11日に始まった東北関東大震災で

震災の現場で働く方々、とくに心のケアに携わる方々に向けて、

対処法などを挙げました。ご参考になさってください。

 

■二次受傷について

二次受傷とは、トラウマを負った被災者たちに対して、

サービスを提供する人々(消防士やボランティアスタッフ、医療関係者など)に

起きるもので

「最近、体調がすぐれない。理由もなく気分が沈み、涙が出る。

彼ら(被災者)の語りや描写が頭にこびりついて離れない。

夜の一人歩きが怖くなったり、外出が減った。

そのうえ、誰かに襲われる夢を毎晩見ては、目を覚ましている。」

といった状態のことです。

 

セルフケアの方法としては、以下のようなものが挙げられます。

l身体的ケア:休暇、マッサージ
 
l情緒的なケア:自分を褒める。自分の内面に耳を傾ける(日記をつける)。
          仕事以外のことに興味を持つ。笑えることを見つける。
          楽観と希望を大事にする。
          泣くことを自分に許す。時にはお願いされても断る。
 
l職場でのケア:休憩をとる。仲間とおしゃべりする時間を持つ。
          成功体験を分かち合う。
 
 

 

以下に現在のような状況下において有用と思われるサイトを紹介しておきます。

 

■兵庫県こころのケアセンターサイトにある、
「サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き」から引用↓

http://www.j-hits.org/psychological/index.html
大勢の人が巻き込まれる災害・大事故・テロなどが起こったとき、複数の被災者や被害者の方々に対して、私たちはどのような「こころのケア」を提供できるでしょうか。「トラウマ」という言葉は有名になりましたが、からだのケガと違って、こころのケガの応急手当の方法は、まだあまり知られていません。
「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版」(Psychological First
Aid ; PFA)は、災害、大事故などの直後に提供できる、心理的支援のマニュアルです。災害精神保健に関する、さまざまな領域の専門家の知識と経験、および、たくさんの被災者・被害者の声を集めて、アメリカ国立PTSDセンターと、アメリカ国立子どもトラウマティックストレス・ネットワークが開発しました。私たちは、PFAに出会い、日本の人たちにもぜひ知っていただきたいと考え、日本語版を作成しました。
PFAは、特別な治療法のマニュアルではありません。少しの知識があれば誰にでもできる、こころのケガの回復を助けるための基本的な対応法を、効率よく学ぶためのガイドです。それぞれのご専門、お立場、ご経験、あるいは現場のニーズに応じて、必要な部分だけを取り出して学んだり、使ったりすることができます。精神保健の専門家の方はもちろん、災害や事故の現場で働く可能性のある一般の方々にも、学んでいただける内容です。


災害時におけるストレスの対処法について

また、現在は、被災地に限らず、

日本中の方々が強いストレスを抱えておられることと思います。

以下に、遠隔地での地震問題にかかわるストレスの対処についての

サイトから、災害時のストレス対象法をご紹介します。


http://apa.org/helpcenter/distress-earthquake.aspx
在米サイコロジスト 三羽 理一郎先生訳

から以下引用↓

【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】1.

ニュースを見続けない:際限なく災害のニュースを見続けることはストレスをより悪化させかねません。もし大切な方々が被害にあっていて情報を得たいと思っていても、途中で休憩を挟み心身の負担を減らしてください

【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】2.

出来ることをやっていく:仕事や学校に行ったり食事を作るなど、普段どおりの生活をおこなっていくこと。そうした日常生活をやり続けることは、地震について常に考え続けることを中断するのに役立ちます。

【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】3.

健康的な行動をする:バランスの取れた食事を取り、普段のエクササイズをし、しっかりとした休養をとること。身体の健康を強化することは、精神的健康維持にも役立ち、こうした問題に対処する際の能力を高めます。

【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】4.

事実を正しく捉えておく:地震で困難と損失を被るとしても、人生における良いことに意識を向け続けることを忘れないでください。困難に屈せず、先にある様々な困難に立ち向かえる自身の能力を信じてください。

【APA(米心理学協会)の提案する災害時ストレス対処法】5.

(可能ならば)有効的に援助する方法を見つける:多くの機関が様々な方法で被害者への援助を提供しています。それらに貢献したりボランティアをすることは、あなたが何か前向きな行動をとる助けとなります。

【APAの提案する災害時ストレス対処法】

これらの方法をとることで多くの人々は現在の問題を乗り越えられるかもしれませんが、人によっては強いストレス反応が出るかもかもしれません。日常生活に支障をきたす場合は専門家の助けを得て、前向きでいられるようにしてください