第三回団交

6月26日、臨床心理士ユニオンは、

メンバーの多くが所属する児童養護施設の管理機関である

社会福祉法人東京都社会福祉事業団との団体交渉(3回目)を行ってきました。

交渉の内容は、本部東京東部労働組合スタッフ日記をご覧ください↓

http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/5b89df1f9e4ded8fe8bae44bede94cb7

 

今回の団交は、前回の団交(2回目)の棒読み行為を事業団がやめてくれたこと、

交通費の調査についてはまだ手をつけていないものの

夏には実施すると約束してくれたこと、

「子供第一という立場は事業団も同じ。今後検討して東京都に要望する」と

約束してくれたこと等においては、進歩したと言えるかもしれません。

 

でも、待遇改善や複数配置などの要望に対しては、

相変わらず「国からおりる予算は限られているので、現状が最善策だと思っている」

という答えを繰り返すばかり。

都へ要請さえしてくれていないとのことでした。

 

「予算が限られてるといっても事業団の管理職を増員する予算は

 どうにかできたわけですよね?」と問いかけると、

「業務をつつがなく実行するために、事業団から都に要請した。」

(・・・予算が限られている。という話は何だったんでしょうか・・・)とのこと。

 

「都の正規職員と、事業団契約を含む非常勤職員の待遇の間に差がありすぎること

(収入の面だけで比較してもおそらく倍以上の差があると思われます)

 についてはどう考えていますか?これで良いと思っていますか?」という

問いかけに対しては

「ここで感想を述べるのもちょっと…」

感想とは・・・完全にヒトゴトのようにとらえている印象を持たざるを得ません。

 

さらにあきれたのは、

事業団が進めようとしている心理職の3年契約化は、実質的には「賃下げ」となることや、

事業団が属している全国社会福祉協議会が、複数配置を国に求めていることなどを、

きちんと認識していない様子だったことです。

 

 

事業団事務局で働く人たちは、いずれ都へ戻る立場の人たちです。

ある限られた期間の仕事だからと、割り切っているのかもしれません。

現場にお金や人を回さないことが、出世につながるのかもしれません。

 

でも、人として、考え直してみてほしいのです。

人生のうちのどんなに短い期間であれども、そのあいだ彼らは、

児童養護施設という環境を、親と暮らすことのできない子どもたちの人生を、

左右する立場にあるのです。

 

心のケアを担う心理士や、自分の担当の福祉職が、施設に定着しないということは、

家族と分離されて傷ついている子どもたちに、

また分離させられる苦しみを与えるということです。

このような分離が繰り返されると、子どもたちは、

「信頼してる人が次々に自分から離れていく。自分はそれだけの価値の人間なんだ」

と思うようになり、その思いは、

「自分を傷つけた社会だから、傷つけたって構わないはずだ」

というように、悪い方へと発展してしまう危険をはらんでいるのです。

 

事業団にいる間に、何もしない、何の努力もしないでいることが、

ゼロどころではなく、限りなく大きなマイナスの結果を生み出すことを、

まずはきちんと認識してほしい。

 

そして、同じ仕事をするなら、

「自分が事業団にいる間に、施設に職員が定着するようになり、

 子どもたちの笑顔が増えた。」

と、家族や友人に誇れるような仕事をする方が、ずっと幸せではないだろうか。

同じ労働者として、そんなことを思った団交3回目でした。